ブログに戻る
英語学習スラング語彙

「社畜」は英語でなんて言う?アメリカにも存在する『働きすぎ』文化

社畜を英語で表現する方法を解説。corporate slave、wage slave、office droneなどの表現と、実はアメリカ人も働きすぎという意外なデータを紹介。

9 min read
keita

「日本人は働きすぎ」「過労死は日本特有の問題」

海外メディアでもよく取り上げられる日本の労働文化。では、「社畜」という言葉は英語でどう表現するのでしょうか?

そして、本当に日本だけが働きすぎなのでしょうか?

この記事では、社畜の英語表現と、意外と知られていない日米の労働時間データを紹介します。


「社畜」の語源

まず、社畜という言葉の成り立ちを確認しておきましょう。

社畜 = 会社(kaisha)+ 家畜(kachiku)

文字通り「会社に飼い慣らされた家畜のような人」という意味。自虐的なニュアンスで使われることが多い言葉です。

この強烈な比喩を英語でどう表現するか、見ていきましょう。


社畜の英語表現

1. Corporate Slave(コーポレート・スレイブ)

最も直訳に近い表現が corporate slave(企業の奴隷)です。

I feel like a corporate slave. I work 60 hours a week and barely see my family.

(完全に社畜だよ。週60時間働いて、家族とほとんど会えない)

ただし、「slave」という言葉は歴史的背景もあり、アメリカでは少し強い表現と感じる人もいます。


2. Wage Slave(ウェイジ・スレイブ)

Wage slave(賃金奴隷)は、給料のために仕方なく働き続ける人を指します。

「会社のため」というより「生活のために逃げられない」というニュアンスが強く、社畜の自虐的なトーンに近いかもしれません。

We're all wage slaves, working just to pay the bills.

(俺たちはみんな社畜さ。請求書を払うためだけに働いてる)


3. Office Drone(オフィス・ドローン)

Office drone は、毎日同じことを繰り返すオフィスワーカーを指します。

「drone」は本来ミツバチの雄蜂(働かない蜂)を意味しますが、ここでは「単調な作業を繰り返す人」という意味で使われます。

I don't want to be just another office drone.

(ただの社畜にはなりたくない)


4. Workaholic(ワーカホリック)

Workaholic は「仕事中毒」の意味で、よく知られた表現です。

ただし注意点があります。workaholic は「自分から好んで働きすぎる人」というニュアンス。会社に強制されている社畜とは少しニュアンスが違います。

My boss is a total workaholic. He's in the office every weekend.

(上司は完全に仕事中毒。毎週末オフィスにいるよ)

使い分けまとめ

表現ニュアンス
Corporate slave会社に搾取されている(直訳的)
Wage slave給料のために逃げられない(自虐的)
Office drone単調な仕事を繰り返す(ロボット的)
Workaholic自ら進んで働きすぎる(中毒的)

意外な事実:アメリカ人も働きすぎ?

「社畜文化は日本特有」と思われがちですが、データを見ると意外な事実が浮かび上がります。

年間労働時間の比較(2022年)

年間労働時間
日本約1,903時間
アメリカ約1,892時間

ほぼ同じです。

実は、日本の労働時間は1980年代から大きく減少しています。1980年には年間2,121時間だったものが、現在は約1,900時間。約10%の減少です。

一方、アメリカは同期間で約5%しか減少していません。


週あたりの労働時間

さらに驚くのは、週単位で見た場合のデータです。

  • 日本のフルタイム労働者: 平均36.6時間/週
  • アメリカのフルタイム労働者: 平均42.9時間/週(2024年)

週単位では、むしろアメリカの方が長いという結果も出ています。


なぜ「日本=働きすぎ」のイメージがあるのか

データ上は大差ないのに、なぜ日本は「働きすぎ」のイメージが強いのでしょうか?

理由はいくつか考えられます。

  1. サービス残業:日本では記録されない残業が多い
  2. 有給消化率:日本の有給取得率は先進国で最低レベル
  3. 過労死:「Karoshi」が英語になるほど社会問題化した
  4. 文化的な違い:定時で帰りづらい空気感

数字に表れない「見えない労働」が、日本の労働文化の問題かもしれません。


関連する英語表現

社畜に関連して、職場で使える表現をいくつか紹介します。

仕事のストレスを表す表現

  • I'm burned out.(燃え尽きた)
  • I'm overworked and underpaid.(働きすぎで給料が少ない)
  • I need a work-life balance.(ワークライフバランスが必要)
  • I'm drowning in work.(仕事に溺れている)

会社を辞めたいときの表現

  • I'm thinking about quitting.(辞めようか考えてる)
  • I need a career change.(キャリアチェンジが必要)
  • This job is killing me.(この仕事で死にそう)
  • I'm looking for a new opportunity.(新しい機会を探してる)

今日から使える例文

自虐的に言うとき:

  • I'm just a corporate slave. I live to work, not work to live.(ただの社畜だよ。生きるために働くんじゃなくて、働くために生きてる)
  • We're all wage slaves here.(ここにいるのはみんな社畜さ)

誰かの状況を説明するとき:

  • He's become such a workaholic since he got promoted.(昇進してから完全に仕事中毒になったよ)
  • She's burned out from being an office drone for ten years.(10年間社畜やってて燃え尽きたんだ)


まとめ

社畜を英語で言うなら、corporate slavewage slave が最も近い表現です。

ただし、データを見ると「働きすぎ」は日本だけの問題ではありません。アメリカ人も同じくらい、場合によってはそれ以上働いています。

世界中に「社畜」はいるんです。だからこそ、この言葉を英語で共有できたら、海外の人とも共感できるかもしれませんね。

I'm a corporate slave, and so are you. Let's grab a drink after work. (俺も社畜、お前も社畜。仕事終わりに飲みに行こうぜ)