高校生の英語学習|受験英語と『使える英語』を両立する方法
受験勉強だけじゃ英語は話せない?高校時代に留学経験があり、早慶にも合格した筆者が、受験英語と実用英語を両立させる具体的な方法を解説します。
「受験英語と実用英語は別物」
そう思っている高校生は多いと思います。
確かに、大学受験で求められる英語と、実際に使える英語には違いがあります。でも、両立できないわけではない。むしろ、うまくやれば相乗効果で両方伸ばせる。
僕は高校時代、アメリカの公立高校に1年間留学していました。帰国後、受験勉強をして早稲田と慶應に合格。18歳でTOEIC 920点も取りました。
この記事では、受験英語と使える英語を両立させるために、僕が実際にやっていたことをお伝えします。
受験英語と実用英語、本当に「別物」なのか
「受験英語は役に立たない」という声をよく聞きます。でも、これは半分正解で半分間違いだと思っています。
確かに、受験英語だけやっていても英語は話せるようにはならない。僕自身、留学する前は受験勉強をしていたわけですが、アメリカに行った最初の数ヶ月は全然話せませんでした。
でも、受験英語で身につけた文法や語彙は、話せるようになった後にものすごく役立ちました。基礎がしっかりしていたからこそ、会話で使う表現もスムーズに吸収できた。
つまり、受験英語は「土台」であって、それだけで完結するものではない。土台の上に「実際に使う練習」を積み重ねることで、初めて使える英語になる。
受験英語で身につくもの、身につかないもの
受験勉強で何が身につくのか、整理しておきます。
受験英語で身につくもの
- 文法の体系的な知識:英文の構造を正確に理解する力
- 語彙力:大学受験レベルで3000〜5000語程度
- 長文読解力:複雑な英文を読み解く力
- 英作文の基礎:文法的に正しい文を書く力
受験英語だけでは身につきにくいもの
- リスニング力:ネイティブのスピードについていく力
- スピーキング力:瞬時に英語で返答する力
- 自然な表現:教科書には載っていない日常表現
- 発音:正しい発音やイントネーション
受験英語をやっていれば、読み書きの基礎はかなり身につきます。問題は、聞く・話すの練習が圧倒的に足りないこと。
だから、受験勉強をしながらも、聞く・話すの練習を少しずつ取り入れていくのがポイントになります。
両立のための具体的な方法
限られた時間の中で、受験英語と実用英語を両立させるにはどうすればいいか。僕が実際にやっていた方法を紹介します。
1. 音読を習慣にする
受験勉強で長文を読んだら、必ず音読する。これだけで、リーディングとスピーキングの橋渡しができます。
音読のメリットは、文法や語彙の定着が良くなること。黙読より声に出した方が記憶に残りやすいし、英語のリズムも身につく。
僕は毎日、その日やった長文を最低3回は音読するようにしていました。時間にして10〜15分程度。受験勉強の一部として組み込めば、特別な時間を取る必要もありません。
2. リスニングを毎日の習慣に
受験でリスニングが出題される大学も増えていますが、それだけでは量が足りません。毎日少しでも英語を聞く習慣をつけましょう。
おすすめは、通学時間の活用。電車やバスの中で、英語の音声を聞く。最初は受験用のリスニング教材でもいいし、慣れてきたらポッドキャストや海外のニュースに挑戦してもいい。
大切なのは、毎日続けること。週1回30分より、毎日10分の方が効果的です。
3. 瞬間英作文で「使える」に変換
受験英語で学んだ文法を「使える」状態にするには、瞬間英作文が効果的です。
瞬間英作文とは、日本語を見て即座に英語にするトレーニング。例えば「私は昨日友達と映画を見ました」という日本語を見て、すぐに「I watched a movie with my friend yesterday.」と言えるようにする。
これを続けると、頭で知っている文法が、口から出てくる文法になる。受験で学んだ知識が、そのまま会話で使えるようになります。
4. 単語は「発音」とセットで覚える
受験勉強で単語を覚えるとき、必ず発音も一緒に覚える。これをやっておくだけで、後々リスニングで困らなくなります。
知っている単語でも、発音を知らなければ聞き取れない。逆に、発音を知っていれば、聞いた瞬間に意味がわかる。
単語帳に付属の音声を使って、必ず発音を確認しながら覚えるようにしましょう。
5. 週末に「話す」練習を入れる
平日は受験勉強中心でいい。でも、週末に少しでも「話す」練習を入れると、モチベーションが全然違います。
オンライン英会話でもいいし、AIとの会話練習でもいい。週に1回でも、実際に英語を使う機会を作ることで、「受験のための英語」が「使うための英語」に変わっていきます。
高校1・2年生と3年生で戦略を変える
学年によって、時間の使い方は変わってきます。
高校1・2年生の場合
時間に比較的余裕があるこの時期は、実用英語に時間を使うチャンス。
基礎文法をしっかり固めながら、リスニングや音読、できれば英会話の練習も取り入れる。この時期に「使える」感覚を身につけておくと、3年生で受験勉強に集中しても、実用英語の力は落ちません。
僕が留学したのも高校時代。帰国後の受験勉強は大変でしたが、留学で身につけた英語力は受験でも大きなアドバンテージになりました。
高校3年生の場合
受験勉強が最優先になる時期。でも、完全に実用英語を捨てる必要はありません。
音読は受験勉強の一部として続けられるし、通学時間のリスニングも継続できる。これだけでも、受験が終わった後に「また一からやり直し」にならずに済みます。
むしろ、リスニング力を鍛えておくと、リスニング問題で得点源にできる。実用英語と受験英語は、思っている以上に重なっています。
僕が留学と受験を経験して思うこと
正直に言うと、留学と受験の両立はかなり大変でした。
アメリカから帰ってきたのは高校3年の春。そこから受験勉強を始めて、早稲田と慶應に合格できたのは、留学中も基礎的な勉強を続けていたからだと思っています。
でも、一番大きかったのは「英語を使う楽しさ」を知れたこと。
受験英語だけやっていたら、英語は「点数を取るための科目」でしかなかった。でも、留学で実際に英語を使って、友達を作って、笑ったり悔しい思いをしたりした経験があったから、英語の勉強が苦じゃなくなった。
高校生のみなさんには、受験勉強の合間にでも、「英語を使う」経験をしてほしいと思っています。それが、長い目で見たときに、英語学習を続けるモチベーションになるから。
まとめ
受験英語と使える英語は、対立するものではありません。
受験英語は土台。その土台の上に、聞く・話すの練習を積み重ねることで、本当に使える英語になる。
限られた時間の中でも、音読、リスニング、瞬間英作文を取り入れるだけで、両方を伸ばすことはできます。
大学受験を乗り越えた先には、英語を使ってできることが広がっている。そのためにも、今から「使える」英語を意識した勉強を始めてみてください。
参考文献