TOEIC 600点の壁を越えられない原因と対策|500点台から抜け出す勉強法
TOEIC 600点を超えられない原因を5つに分類し、それぞれの対策を解説。500点台で停滞している人が600点を突破するための具体的な勉強法を紹介します。
「TOEIC 500点台から、なかなか600点を超えられない」
これはTOEIC学習者が最初にぶつかる壁として、よく知られています。
TOEIC公開テストの平均点は約600点前後。つまり、600点を超えれば「平均以上の英語力がある」と言えるラインです。就職・転職でも、600点は一つの基準として見られることが多いです。
この記事では、600点を超えられない原因を5つに分類し、それぞれの具体的な対策を解説します。
TOEIC 600点のレベルとは
まず、TOEIC 600点がどの程度のレベルなのか確認しておきます。
TOEIC 600点の位置づけ
- 受験者全体の上位約50%に入るスコア
- 英検2級〜準1級の間に相当
- 履歴書に書いて「英語ができる」と評価されるライン
- 多くの企業が採用基準として設定するスコア
600点は決して「簡単に取れるスコア」ではありません。一方で、正しい対策をすれば、多くの人が到達可能なスコアでもあります。
600点を超えられない5つの原因
500点台で停滞している人には、いくつかの共通点があります。
原因1: 中学レベルの文法に穴がある
TOEICのPart 5(短文穴埋め)やPart 6(長文穴埋め)では、文法知識が直接問われます。
500点台の人に多いのが、「なんとなく」で解いているパターンです。正解を選べることもあるけれど、なぜその答えになるのか説明できない。これだと、似たような問題で間違えてしまいます。
特に確認したい文法事項は以下の通りです。
- 品詞の見分け方(名詞・動詞・形容詞・副詞)
- 時制(現在形・過去形・現在完了形・過去完了形)
- 受動態と能動態
- 関係代名詞
- 不定詞と動名詞の使い分け
これらの基礎が曖昧だと、Part 5で安定して得点できません。
原因2: TOEIC頻出語彙が不足している
TOEICには、ビジネスシーンで頻繁に使われる単語が繰り返し出題されます。
日常会話では使わないけれど、TOEICでは必須の単語があります。例えば:
- invoice(請求書)
- quarterly(四半期の)
- reimburse(払い戻す)
- comply(従う)
- incur(費用などを負担する)
こうした単語を知らないと、リスニングでもリーディングでも内容が理解できません。
TOEIC用の単語帳で、頻出語彙を優先的に覚えることが重要です。目安として、600点を目指すなら最低でも3000〜4000語レベルの語彙力が必要と言われています。
原因3: リスニングとリーディングのバランスが悪い
TOEICはリスニング100問、リーディング100問の計200問で構成されています。
500点台の人は、どちらか一方に偏っていることが多いです。「リスニングは得意だけどリーディングが苦手」あるいはその逆。
実は、リスニングとリーディングは相互に影響し合います。
- リスニングができる → 英語の語順で理解できる → リーディングも速くなる
- リーディングができる → 語彙・文法が身についている → リスニングの理解度も上がる
どちらかに偏った学習をしていると、もう一方が足を引っ張り、スコアが伸び悩みます。
原因4: Part別の対策ができていない
TOEICは7つのPartで構成されており、それぞれ出題形式が異なります。
| Part | 形式 | 問題数 |
|---|---|---|
| Part 1 | 写真描写 | 6問 |
| Part 2 | 応答問題 | 25問 |
| Part 3 | 会話問題 | 39問 |
| Part 4 | 説明文問題 | 30問 |
| Part 5 | 短文穴埋め | 30問 |
| Part 6 | 長文穴埋め | 16問 |
| Part 7 | 読解問題 | 54問 |
それぞれのPartには、攻略のコツがあります。例えば:
- Part 2: 質問の最初の疑問詞(Who, What, Where など)を聞き逃さない
- Part 5: 選択肢を先に見て、品詞問題か語彙問題かを判断する
- Part 7: 設問を先に読み、必要な情報だけを探す
漫然と問題を解くのではなく、Part別の戦略を意識することで、正答率は上がります。
原因5: 学習時間が足りていない
600点を取るために必要な学習時間の目安は、現在のスコアによって異なります。
600点到達に必要な学習時間の目安
- 400点 → 600点: 約400〜500時間
- 500点 → 600点: 約200〜300時間
- 550点 → 600点: 約100〜150時間
この時間は、質の高い学習を前提とした目安です。
1日1時間の学習を続けた場合、500点から600点に到達するまでに約7〜10ヶ月かかる計算です。「すぐに結果が出ない」と焦る前に、必要な学習量を確保できているか確認してみてください。
600点を突破するための具体的な対策
原因が分かったところで、具体的な対策を見ていきます。
対策1: 中学英文法を1冊で復習する
文法に不安がある場合は、薄めの文法書を1冊通して復習するのが効果的です。
ポイントは、厚い参考書を選ばないこと。完璧を目指すより、基礎を何度も繰り返す方が定着します。
中学英語をカバーした参考書を1〜2週間で一通り終わらせ、理解が曖昧な箇所だけ重点的に復習するのがおすすめです。
対策2: TOEIC専用の単語帳を使う
一般的な英単語帳ではなく、TOEIC専用の単語帳を選びましょう。
TOEICには出題されやすい単語のパターンがあります。専用の単語帳は、頻出度順に整理されているため、効率よく学習できます。
目安として、1日30〜50語のペースで進め、同じ単語に何度も触れることを意識してください。1回で完璧に覚えようとするより、繰り返しの回数を増やす方が記憶に残ります。
対策3: 公式問題集を繰り返し解く
TOEIC対策で最も効果的な教材は、公式問題集です。
本番と同じ形式・難易度の問題に慣れることで、スコアは確実に上がります。
1冊を解いて終わりではなく、間違えた問題を分析し、なぜ間違えたのかを言語化することが大切です。同じ問題を3回解いても、毎回新しい発見があります。
対策4: リスニングはシャドーイングで鍛える
リスニング力を伸ばすには、ただ聞くだけでは不十分です。
シャドーイングとは、音声を聞きながら、少し遅れて同じ内容を声に出して繰り返すトレーニングです。これにより、英語の音とリズムに慣れ、聞き取り能力が向上します。
公式問題集のリスニング音声を使い、1日10〜15分のシャドーイングを習慣にするのが効果的です。
対策5: 時間配分を意識した模試を定期的に実施する
本番の試験は2時間という長丁場です。
時間配分に慣れるため、定期的に模試形式で問題を解くことをおすすめします。特にリーディングセクションは、Part 7で時間が足りなくなる人が多いです。
目安として、Part 5を10分、Part 6を10分、Part 7を55分で解く練習をしましょう。
600点を超えた後の目標設定
600点を超えたら、次は700点、800点を目指すことになります。
ただし、スコアが上がるにつれて、100点上げるのに必要な時間は増えていきます。600点から700点へは約200〜300時間、700点から800点へはさらに250〜350時間が目安です。
また、TOEICのスコアと「実際に英語を使える力」は、必ずしも比例しません。スコアアップと並行して、実際に英語を話す・聞く練習も取り入れることで、より実践的な英語力が身につきます。
まとめ
TOEIC 600点の壁を越えるためのポイントをまとめます。
- 中学文法を確実に固める
- TOEIC頻出語彙を優先的に覚える
- リスニングとリーディングをバランスよく学習する
- Part別の攻略法を身につける
- 必要な学習時間を確保する
600点は、正しい方法で継続すれば必ず到達できるスコアです。焦らず、着実に学習を続けてください。