to と for の違い|「〜に」「〜のために」を正しく使い分ける方法
英語の前置詞toとforの違いを徹底解説。「〜に行く」「〜にあげる」など迷いやすいケースの判断基準と、動詞ごとの使い分けルールを例文付きで紹介します。
「to と for、どっちを使えばいいんだろう?」
どちらも日本語では「〜に」と訳せることがあるため、混乱しやすい前置詞です。
- I gave a present to her.(彼女にプレゼントをあげた)
- I bought a present for her.(彼女にプレゼントを買った)
どちらも「彼女に」と訳せるのに、なぜ前置詞が違うのか。この記事では、to と for の根本的な違いと、実際の使い分けルールを解説します。
基本イメージを押さえる
to と for の違いは、「到達するかどうか」で考えるとわかりやすいです。
- to = 到達点(そこに届く)
- for = 方向・目的(そこに向かう、そのために)
to は「矢印が届いている」
to は、動作や移動が目的地に「到達する」ことを表します。
- I went to Tokyo.(東京に行った=東京に着いた)
- I sent a letter to him.(彼に手紙を送った=手紙が届いた)
矢印が目的地に届いているイメージです。
for は「矢印が向かっている」
for は、目的地の「方向」を向いている、または「〜のために」という目的を表します。到達したかどうかは問いません。
- I left for Tokyo.(東京に向けて出発した=まだ着いていない)
- I bought a gift for him.(彼のためにプレゼントを買った=まだ渡していない)
矢印が向かっているだけで、届いたかどうかは不明なイメージです。
to と for の基本イメージ
- to = 目的地に到達する(届く)
- for = 目的地に向かう・〜のために(届くかは不明)
「〜に行く」の使い分け
移動を表す場合、到達したかどうかで使い分けます。
go to:行って着いた
- I went to the station.(駅に行った=駅に着いた)
- She went to Paris last year.(彼女は去年パリに行った=着いた)
go to は「目的地に到達した」ことを含みます。
leave for:〜に向けて出発した
- The train left for Osaka.(電車が大阪に向けて出発した)
- I'm leaving for the airport now.(今から空港に向かいます)
leave for は「出発した」だけで、まだ到着していません。
head for / start for:〜に向かう
- We headed for the mountains.(山に向かった)
- Let's start for home.(家に向けて出発しよう)
方向を示すだけで、到達は含みません。
「〜にあげる」の使い分け
物を渡す場合も、「相手に届くか」で使い分けます。
to を使う動詞:直接渡す
相手に「直接届ける」動作には to を使います。
- give(あげる): I gave the book to her.
- send(送る): I sent an email to him.
- show(見せる): Show this to your teacher.
- tell(伝える): Tell the news to everyone.
- pass(渡す): Pass the salt to me.
- write(書いて送る): I wrote a letter to my friend.
これらは「相手に届く」動作です。
for を使う動詞:相手のために何かする
相手の「ために」何かを行う動作には for を使います。
- buy(買う): I bought a cake for you.
- make(作る): She made dinner for us.
- get(手に入れる): Can you get a ticket for me?
- cook(料理する): I'll cook something for you.
- find(見つける): I found a good hotel for the trip.
これらは「相手のために」行う動作であり、相手に直接届けるわけではありません。
動詞による使い分け
to を使う動詞: give, send, show, tell, pass, write, lend, teach (直接相手に届ける)
for を使う動詞: buy, make, get, cook, find, order, save (相手のために何かする)
目的を表す for
for は「〜のために」という目的を表すときにも使います。
- This gift is for you.(このプレゼントはあなたのためのものです)
- I came here for the meeting.(会議のためにここに来ました)
- What is this for?(これは何のためのものですか?)
「〜に向けて」「〜を目的として」というニュアンスです。
迷いやすいケース
Thank you to / for どっち?
- Thank you for your help.(手伝ってくれてありがとう)
感謝の対象(理由)は for を使います。to は使いません。
useful to / for どっち?
どちらも使えますが、ニュアンスが異なります。
- This is useful to me.(これは私に役立つ=直接的な恩恵)
- This is useful for learning English.(これは英語学習に役立つ=目的として)
人に対しては to、目的に対しては for を使うことが多いです。
important to / for どっち?
これも両方使えますが、ニュアンスが違います。
- This is important to me.(これは私にとって大切だ=感情的な重要性)
- Exercise is important for your health.(運動は健康に大切だ=客観的な重要性)
主観的な感情には to、客観的な事実には for を使う傾向があります。
go to / go for どっち?
- I went to the gym.(ジムに行った=ジムに着いた)
- I went for a walk.(散歩に行った=散歩という目的のために)
場所に行く場合は to、活動のために行く場合は for です。
覚え方のコツ
to と for の使い分けで迷ったら、次の質問を自分にしてみてください。
「相手に直接届くか?」
- 届く → to(give to, send to, show to...)
- 届かない・目的 → for(buy for, make for, leave for...)
また、動詞ごとに「to を取る動詞」「for を取る動詞」を少しずつ覚えていくと、感覚が身についてきます。
まとめ
to と for の違いは「到達するかどうか」で考えると整理しやすいです。
- to = 目的地に到達する・相手に届く
- for = 方向を向いている・〜のために
最初は動詞ごとに覚えるのが効率的です。give to, send to, buy for, make for...と、セットで覚えていくと自然に使い分けられるようになります。