「パワハラ」は英語でなんて言う?和製英語では通じない正しい表現
パワハラを英語で表現する方法を解説。power harassmentは和製英語で通じません。abuse of authority、workplace bullyingなど、ネイティブに伝わる表現と例文を紹介。
「うちの上司、パワハラがひどくて...」
日本では日常的に使う「パワハラ」という言葉。これを英語で言おうとして「power harassment」と言っても、実は通じません。
なぜなら、パワハラは和製英語だからです。
この記事では、パワハラを英語でどう表現するか、ネイティブに伝わる言い方を解説します。
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「パワハラ」は和製英語
「パワーハラスメント」という言葉は、2001年に日本のコンサルティング会社が作った造語です。英語圏では一般的に使われていません。
「power harassment」と言っても、文脈から推測してもらえる可能性はありますが、「何それ?」と聞き返される可能性が高いです。
では、どう言えばいいのでしょうか。
パワハラの英語表現
1. workplace bullying
職場でのいじめ・嫌がらせを表す最も一般的な表現です。
My boss has been bullying me at work. (上司に職場でいじめられている)
Workplace bullying is a serious issue. (職場でのいじめは深刻な問題だ)
「bullying」は学校のいじめのイメージがあるかもしれませんが、職場でも普通に使います。
2. abuse of authority / abuse of power
権力の乱用を表す表現です。上司が立場を利用して部下に不当な扱いをしている場合に使えます。
That's abuse of authority. (それは権力の乱用だ)
He's abusing his power as a manager. (彼はマネージャーの立場を悪用している)
パワハラの「パワー」に近いニュアンスを伝えたいなら、この表現が適しています。
3. harassment
単に「harassment(ハラスメント)」だけでも、文脈があれば伝わります。
I'm being harassed by my supervisor. (上司からハラスメントを受けている)
This is harassment. (これはハラスメントだ)
具体的に何をされているかを説明する場合は、この表現に続けて詳細を述べるのが自然です。
4. hostile work environment
敵対的な職場環境という意味で、法律用語としても使われます。パワハラによって職場環境が悪化している状況を表現できます。
My boss creates a hostile work environment. (上司が敵対的な職場環境を作っている)
アメリカでは、この状態が続くと訴訟の対象になることもあります。
他の「〜ハラ」の英語表現
日本語の「〜ハラ」は多くが和製英語です。それぞれの正しい英語表現を紹介します。
〜ハラの英語表現
- セクハラ → sexual harassment(これは英語でも通じる)
- モラハラ → emotional abuse / psychological abuse
- マタハラ → pregnancy discrimination / maternity discrimination
- アルハラ → forced drinking / alcohol peer pressure
- カスハラ → customer harassment(和製英語だが、日本の文脈で使われる)
「sexual harassment」は英語でも同じなので、そのまま使えます。一方、「モラルハラスメント(moral harassment)」は和製英語で、英語では「emotional abuse」や「psychological abuse」と言います。
パワハラを説明するときの例文
外国人の同僚や友人にパワハラの状況を説明するときに使える例文です。
上司からの過度な要求
My boss makes me work overtime every day and yells at me if I make mistakes. (上司が毎日残業させて、ミスをすると怒鳴る)
無視・仲間外れ
I'm being excluded from important meetings. (重要な会議から外されている)
人格否定
My manager constantly criticizes me in front of others. (マネージャーが他の人の前で常に私を批判する)
具体的な行動を説明した後で、「This is workplace bullying.」や「I think this is harassment.」と付け加えると、状況が伝わりやすくなります。
まとめ
パワハラを英語で表現するときは、以下の表現を使いましょう。
- workplace bullying - 職場でのいじめ・嫌がらせ
- abuse of authority / power - 権力の乱用
- harassment - ハラスメント(文脈があれば通じる)
- hostile work environment - 敵対的な職場環境
「power harassment」は和製英語なので、そのまま使っても通じにくいです。
仕事に関する英語表現は、実際に使う場面を想定して練習しておくと、いざというときに役立ちます。単語を知っているだけでは、とっさに出てこないんですよね。
この記事が、英語で状況を説明する際の参考になれば嬉しいです。